仮想通貨のハッキング被害を防ぐ方法 ― MetaMaskアカウントを複数作る

NFT界隈で、ウォレットのハッキング被害が相次いでいます。
NFTを触る人は、MetaMaskアカウントを1つしか持っていない場合は危険です。
そのアカウントがハッキングされた場合、全てを失うからです。
今回は、被害を防ぐ(というか、最小限に抑える)方法を解説。初心者でも今すぐ30分でできる、有効な対策を説明します。

MetaMaskアカウントを、2つ作る

アカウントAとアカウントBの2つで運用しましょう。
具体的な、表立って活動するのが、Aアカ。
資金やNFTを補完しておくウォレット(金庫みたいなイメージ)が、Bアカです。

ハッキング被害に遭うパターン

まず、なぜハッキングされるか?について説明しておきましょう。
シークレットリカバリーフレーズを、偽サイト(フィッシングサイト)で打ち込んでしまった!ってのは論外として。。。
シークレットリカバリーフレーズを漏洩していなくても、ハッキング被害を受けることがある。
特定の偽サイトにウォレットを接続しただけで、ウォレットがハッキングされて中身が操作されることがある。
正直、怪しいサイトを完全に避けるのは、知識があっても不可能。
URLすら偽装するサイトもある。
もはや、どうにもなりません。

被害を防ぐためには?

結論、MetaMaskアカウントを2つ持つのが有効。
まず、
表立って使用するウォレットA
保管庫として使うウォレットB
をわける。

詐欺師の地雷を踏むのは、常にAアカ。
万が一被害にあっても、Aアカがパーになるだけで最小限で済む。
Bは無傷だ。大事な者はBアカにしまう。

運用方法
ハッキングリスクに晒されるAアカには、必要な時だけ最低限の資金を入れて、NFTを買ったらすぐBアカに移す。
移動するのにガス代はかかるが、ビジネス上の必要経費と割り切るしかない。

参考画像:運用イメージ

コレクションを運用する場合、必ずBアカで運用する。
Aアカで運用すると、地雷を踏んだ場合にコレクションが全てダメになります。
コレクションは、NFTのようにあとから移動できません!
作り直す場合は、全く同じコレクションを作り直して、現オーナーに配布するしかありません。
その場合、今のコレクションは廃止です。

MetaMaskの複数アカウントの作り方

参考画像:同じアカウント内に複数ウォレットを作った様子。

MetaMaskの同じアカウント内に複数ウォレットを作れるが、これではダメです。
秘密鍵が一緒なので、どれかのウォレットで地雷を踏んだら全てのウォレットが爆死します。
MetaMaskの別アカウントを作成する必要があります。

MetaMaskの複数の作り方は、カンタンにやるなら、別のブラウザで開くと作れます。
いまChromeを使っているなら、Firefoxや、Edge等の別のブラウザを使えば、別のアカウントをカンタンに作れます。
尚、一度MetaMaskのプラグインを削除して、再度インストールして立ちあげると、まっさらの状態で立ち上がるので、新規でアカウントを作れます。
再度紐付けする際にはシークレットリカバリーフレーズの入力が必要になります。

参考:MetaMaskウォレットの作り方

Braveブラウザを推奨します

安全度の高いブラウザとして、Braveを推奨します。
あらゆる広告を全てカットしてくれるので、危険なフィッシングサイトのリンクを踏む確率が下がります。
仮想通貨関係では、Google検索の結果の「広告」のほとんどがフィッシングサイトです。
そのような危険な広告が一切表示されなくなるので安全。
なんと、Chromeのプラグインも全部使えます。
Chromeの、ハイセキュリティバージョンという感じ。
参考記事:爆速ブラウザで急成長、次世代版グーグル「Brave」とは何者か?

今使っているアカウントはどうすればいいか?

少しでも不安があるなら、今のアカウントをA(魔界突撃用)アカウントにしてください。
それが一番安全です。
ムリなら、今のアカウントをBアカウント(保管用)にして、新たに作ったアカウントをA(魔界突撃用)アカウントにしましょう。
その場合、今のアカウントが既に漏れている場合、将来ハッキングされるリスクはあります。

安全な参考リンク

MetaMask公式:https://metamask.io/
Brave(ブラウザ)公式:https://brave.com/ja/

かねりん代表/創業者

投稿者プロフィール

Web3業界を幅広くリサーチし分析を行っている。
2017年頃から暗号資産業界に通じ、国内外でWeb3関連プロジェクト・イベント等を多数手掛ける。
各種SNS、Voicy、メールマガジン、オンラインサロン運営等を通じてWeb3に関連する情報発信を毎日行っている。

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