マイクロペイメントの手数料

  • 2022/10/20 08:05
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おはようございます、手数料研究家のヒヨコロです。🐤

マイクロペイメントってご存じでしょうか。1円からの少額決済って意味です。

これが可能になれば世界は変わると思っています。
なぜか?
どんな風にかわるのか?

それをお話していきたいと思います。

マイクロペイメントが変える未来

まず、CMがなくなります。

もちろん、CMを見る選択をすることもできるのですが、多くの人は「暇つぶしの動画」以外はCM付きの動画は見なくなります。1円から10円というとても安い金額を支払って、ヒカキンさんの動画や中田さんのYouTube大学の動画を1円などとても少額で買います。もはや支払う動作さえほぼ意識しなくてもよく、CMなしに作品を楽しむイメージです。

クリエイターが作品をつくり、それをユーザーに届ける。とてもシンプルですね。

例えば1つの動画が1.01円だとすると、1日に30の動画を見ても、手数料込みでもおよそ月909円くらいの支払いに抑えられます。

現状

現状は、そんな超少額な決済をすることができません。

決済1回あたりにかかる最低限の手数料があるからです。クレジットカード会社のプランにもよりますが、1回あたり数十円~数百円は手数料としてとられます。1円の動画を見るために100円の手数料を支払っていては、結局ユーザーは101円で動画を買うことになるので、まったく割りにあわないのです。

だから、1万回再生されたら1万円など、広告主からまとめて支払いを受け、手数料として数百円がとられるというモデルが考えられました。

三者三様に納得のいく結果となり、テレビやYouTubeが無料で見ることができるのはこのモデルのおかげです。

  • 客(視聴者)は、作品を無料で見ることができる代わりにCMを見ます
  • クリエイターは作品を広く届けることができ、プラットフォームから収入を得ます
  • 広告主は、広告が再生されるたびにプラットフォームに広告料を支払います

これはこれでいいのですが、この絵でいう「プラットフォーム」はなぜ必要なのでしょうか。それは「多くの人に作品を届けるためにはコストがかかる」からです。

例えば出版。作家さんが本を書くと、編集、校正から印刷、製本、全国の書店に流通という、一般の読者が読めるようになるまでに無数の手順が必要で、それらすべてにコストがかかります。

だから1000円の本が売れても、作家さんの手元に渡るのは100円程度でしかないし、数十冊程度しか売れない本は元がとれないので、そもそも作ることができないのです。

テレビ放送も同じです。テレビに流れる映像作品を作るにはたくさんの手順を踏み、それらすべてにコストがかかります。

YouTubeやKindleはそこを抜本的に変えました。デジタルにすることで印刷機や流通費が不要になり、とても少ない初期投資で自分の作品を世に出せるようになったのです。

サブスクリプションとの違い

でも、マイクロペイメントじゃなくても僕は、YouTube プレミアムとかKindle UnlimitedでCMなしで作品を見ることができています。これらの定額支払い(サブスクリプション)とはどう違うのでしょうか。

サブスクリプションは「まとめ払い」をすることができます。「食べ放題」と同じしくみで1回あたりの支払いのコストを下げています。(多くの場合食べ放題では自分で商品を取りにいくスタイルです。「注文の手間」をなくしてコストを下げています)

毎月一定の額の支払いがあれば、数十円~百円程度の「最低かかってくる支払手数料」があっても利益を得ることができるようになります。この「最低かかってくる支払手数料」は、アマゾンの「まとめ買い」「プライムビデオ」などから透けてみることができます。だいたい「月額1000円」程度というサブスクリプションの最低ラインがありますよね。

マイクロペイメントでは、この「最低かかってくる支払手数料」がなくなるので、1円の作品には1円(正確には1.01円など、「一定率」の手数料がかかっています)支払うことができるので、月1000円でなくても、見たい作品だけ1円から見ることができます。

これまで無料で見ることができていたウェブサイトも広告からなっています。広告は邪魔だと感じる一定のユーザーは「このページを広告なしで見るためにクリック」というボタンを押せば、1円で広告なしのウェブサイトが見れるようになります。

そんなこんなで、いろんなサービスを1円で見ることができるようになるのです。その結果サブスクリプションよりも多く支払うことになるかもしれないし、少なくなるかもしれませんが、自由度は上がります。

実現するための手段

では、どうしたらそんな少額決済が可能になるのかは一定の解決策がもう見えています。

僕がいま思いつくのは暗号資産決済です。
暗号資産は既存の銀行や金融ネットワークを使うことなく、インターネットでとても安価に送受金することができ、しかもプログラムが可能なので、まるで自動販売機のように、決済や取引に人の確認などの必要がありません。

毎月の定額引き落としなどにも当然使えるでしょうし、もっと高度なプログラムを自由に組むこともできるでしょう。

たとえばLightning Networkというマイクロペイメントを可能にする技術を使えば、おそらく支払い手数料は1%を下回ってきます。つまり、1円を支払う時に0.01円以下の手数料がかかるイメージです。

なんだこのヒヨコ…💦

とにかく、「いつか可能になる技術」じゃなくて、もうすでにある技術を使うか使わないかという段階に来ています。

なぜ使わないかというと、僕は「銀行に守られていない危険な支払い手段」という認識が世間一般にあるからだと思います。自己責任ですもんね、お金マジでなくなりますもんね。今は無理がないような気がしています。

まとめ

マイクロペイメントにより、1円から動画作品やウェブサイトを「広告なし」で見ることができることができるようになります。「広告はいらない」という人は一定数いるので、これは世界を変えると僕は考えています。

そして、広告がなくなるだけではなく、その他の分野にも影響を与えると思います。これまで考えられなかったサービスもでてくると思います。

流通の複雑なしくみを経る必要なく、世の中をもっとシンプルにするため、テクノロジーが働いています。

というわけで今日の内容は以上です。何かのお役にたてたらうれしいです。

それではまた、DeFi~(@^^)/~~~

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