Lightningは使えるのか?

おはようございます、手数料研究家のヒヨコロです。🐤

最近Lightningにはまっているので、何につけてもLightningです。需要のあるなしなんて知らねえ! ここが「NFT News Japan.」というメディアなんて知らねえ!

といっても誰もついてこないのは目に見えているので、せめて読み物としてはみなさんに楽しめるものを書いていこうかなと思いますので、どうかお付き合いください。ズバリ、未来の支払いについてです。

未来の支払い

クレジットカードでいいじゃん
PayPayでいいじゃん

そうじゃないのです、お店側は意外とクレカなどの加盟店手数料が重くのしかかっているのです。仮に100万円売り上げがあったとします、この売り上げがクレジットカードなら、その3%~5%はカード会社に天引きされ、自分には95万円しか入ってきません。

現金なら100万円なのに、5万円も天引きされるのです。仮に売り上げから仕入れや経費などを引いた利益が10万円だったとすると、現金なら10万円が手元に残るのに対して、カードなら5万円しか手元に残らないのです。

もちろん、カードがあるからお客さんが来る、カードがないより売り上げが増えるはずだという意見があるのはわかります。

でも、もし、「加盟店手数料がほぼゼロのカードがあったとしたら?」

それを実現できるのがLightning支払いです。響きがいいですね、PayPay(ぺいぺい)、Lightning(らいとにんぐ)うん、いける! ていうか、PayPayの裏でLightningを動かせばいいのかもしれない。LightningにPayPayの皮をかぶせたらいいのかもしれない!

羊の皮をかぶった狼のイラスト

Lightningの送金手数料(硬派)

さて、まず本気のLightningの送金手数料です。これは自宅にBitcoinのフルノードとLightningノードが必要です。だいたい安くても2~3万円の初期設備投資と、毎月70円程度の電気代、そしてそれを安全に運用する知識と手間が必要になります。

仮に2~3万円の初期設備投資をケチって、今持ってるPCでビットコインのフルノードを作る、というならそれはそれで、ただし電気代はおそらく毎月1000円ほどになってくるでしょう。PCの方が消費電力高いですからね。

あと、追加でかかるのはチャネルを張るときにかかる1000 sat(30円)くらいの手数料。
それとおそらくクローズの時にかかる2000 sat(60円)ほどのCommit Fee。

しかし、その代わりに得られるのはとてつもなく安い手数料です。
送ることができるのはBitcoinに限られるのですが、それでも例えば0.0001 BTC(10,000 sats)を送金しようと思えば、1回の送金に3~5 sat、1 sat=0.00000001 BTCなので、およそ0.1円くらいで送金することができます。

仮にこの手数料がお店もちだとして、100万円の売り上げのためにお店が支払う手数料は500円程度です。クレカの場合とはぜんぜん違いますよね。

これは、近い将来可能になるかもしれない話ではなくて、今すぐに現実に可能な方法なんです。例えば僕がお店をやっていたとして、あなたがLightningのウォレットを持っていたとすると、Lightningで支払いをしていただくことは可能です。そういう話です。しかし残念なことにLightning支払いができるお店はまだ日本には数えるほどしかありません。⇒日本のビットコインが使えるお店(ビットコイン決済対応店舗) | Bitcoin日本語情報サイト (jpbitcoin.com)

Lightningの送金手数料(軟派)

それでもやはり、自宅にBitcoinのフルノードなどをもったりするのは面倒だし、手間も必要です。だから、お手軽にウォレットアプリをスマホにダウンロードする方法や、クレジットカードと同じくらい簡単にLightning支払いを使える方法をご紹介します。

(1) BOLTカード

残念ながら日本では使えません。だから具体的な手順は省きますが、

  1. 好きなデザインのBOLTカードを購入(£4.99=約800円)
  2. スマホアプリをインストールしてユーザー登録
  3. アプリにビットコインを入金
  4. カード到着後、スマホアプリとカードを紐づける
  5. もう使えます!

カード利用者の手数料はゼロ、お店側が支払う手数料は1%と、うーん、クレジットカードやPayPayよりも安いものの、そんなもんかーという感じですね。100万円の売り上げに対して1万円。10万円の利益に対して1万円なので、さっきよりはずっと良いことには違いありません。

競合が現れたらもうちょっと安くなるかも…
あと、このシステムのWeb3度(非中央集権度)はどれくらいかというと、日本の暗号資産取引所と同じくらいでしょうか、思いっきり既存金融です。なんせユーザーから預かったお金をいったんすべてGBP(英ポンド)に交換して、それをビットコインに交換してと、2回の両替が発生します。ここでもちろん手数料かかりますよね。それらのサービスはすべて一企業が提供する以上、この企業がなくなるとこのサービスはなくなってしまいます。

(2) BlueWallet

次にBlueWalletです。さっきのBOLTカードは日本では利用不可能なので、実質これが唯一の方法です。Blueというのは僕が使っているだけで、簡単なLightningウォレットならなんでもいいです、Wallet of Satoshiという名前のLightningウォレットもあるらしいです。どちらもたぶんカストディアル(既存金融的なやつ)です。

そもそもBOLTカードなんて使わなくても、BlueWalletで二次元バーコードを生成して読み取ると支払いはできます。そしてBlueWallet同士の送金手数料は送金経路と送金数量にもよりますが、10,000sat を3Hop~5Hopで送金すると、およそ3 sat~7 satくらい。平均すると0.12円くらいが一回の送金手数料です。

しかし、そこに至るまでに以下の手数料がかかります。ちょっと工夫すれば60円くらいの投資でLightningを始めることができますね。これは自分でノードをもってチャネルをどうこうするよりもずっと安いしお手軽なのでは…。

  • Bitcoinウォレットへの送金手数料(GMOコインなどでは無料、一般的な日本の取引所だと1500円くらい)
  • Lightningウォレットへの振り替え(1回2000~3000 satくらい?=約60円~90円)

(2022年7月現在のBTCのレートを約300万円として計算しています)

まとめ

というわけで今日のまとめです。

補足:BlueWalletは振り替え時に手数料が発生します

まずガリガリに硬派なLightningの利用手数料として、自分でノードをもって自分で張りたい場所にチャネルを張り、送金額のおよそ0.05%程度で送金し、あわよくば送金の中継が発生すれば手数料さえ得られるという戦略。非中央集権の濃度が高いことが最大の特徴です。

次に、BlueWalletなどを使ってスマホひとつでお手軽にLightningを使おうという戦略。BlueWalletに多少手数料をとられているはずなのですが、Refil(振り替え)だけならたいした金額はとられないようです。そして毎回の送金には普通のLightning手数料がとられているだけに見えますので、ほんとうにお手軽でお得だと思います。

つまり、BlueWallet、もしくはWallet of Satoshiなどのカストディアルウォレットを使って、すぐにでもLightningの利用を始めることができるというお話でした。

次はLightning決済ができるお店探しですね。

ヒヨコロ(hiyocoro)のLightningノード(良かったらチャネル張ってください)⇒ hiyocoro – Amboss Space

それではまた、DeFi~(@^^)/~~~

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