おはようございます、手数料研究家のヒヨコロです。🐤
今日は現実世界の手数料、iDecoの手数料についてお話していきます。iDecoの手数料って結構高いのご存じでしたか?
iDecoにかかる手数料
(1) 加入時手数料 2829円⇒国民年金基金連合会
(2) 口座管理手数料
(2)-a 事務手数料 1回引落しごと105円⇒国民年金基金連合会
(2)-b 資産管理手数料 1回引落しごと66円⇒信託銀行
(2)-c 運営管理手数料 ⇒申し込んだ金融機関
(3) 給付事務手数料 ⇒受取りごと440円
(4) 信託報酬
(1) 加入時手数料2829円!
加入時手数料がかかるのは僕は理解しています、口座を新しく作るための事務手数料です。僕は「無料にして隠したりせずにかかるところにはしっかり支払うべき」と考えているので、それくらいはかかるだろうなあと理解はしています。
携帯にもそんな手数料ありますよね、新規3000円とか、機種変更3000円とか。
ただ一般的には、なんと高い手数料と思ってしまうのではないでしょうか。これから積み立て投資をする時に手数料2829円って! 誰も客が来ないよ!
と思うんですけど、お客さんは来るんですね、iDecoはそこそこ人が入ってきていると思います。
業務状況|ライブラリ|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】 (ideco-koushiki.jp)
約240万人…うーん、多いのか少ないのか。ちなみに手数料が基本的に無料のNISA口座は1600万くらいらしいので、やはりこの手数料の高さはまあまあの人に気づかれているのかもしれませんね。僕は常に思うんですけど、自分は手数料のことをずっと気にして注目して、これは高い、これは安いとセコセコと研究していますが、人々の総意というか、参加者数ってきっちりちゃんと反映されていますよね。ほんとに「自分はしっかり研究している、賢い投資家だ」ということはうぬぼれだと思います。
というわけで、何が言いたいかわからなくなってきましたが、要するに結構高い手数料をとるということです。それでは、なんでそんな高い手数料なのに加入者がそこそこいるかということなのですが、それはもちろん手数料以上の節税効果があるからです。
節税効果
iDecoの積立金額は所得税と住民税が非課税となります。だから仮に年収650万円の人(所得税率20%、住民税率10%とします)が毎月2万3000円の積み立てをする場合、8万2800円の節税効果になります。
なおかつ、NISAと同じで運用利益に対しても非課税です。
一般の個人年金保険でも税額控除はされますが、最大10万円の積立金に対してその1部の4万円分が非課税となるだけですので、まず支払いの面で有利であり、さらに受け取りに関しても有利です。(話せば長くなりますが、ほとんどの場合、個人年金の受け取りは結果的には非課税になります。一時払いなどを選択した場合が少し税金かかる場合がでてきます。そしてこれはiDecoも同じで、一時払いで1500万円以上だと少し税金がかかってきます。ただ少しiDecoの方が税金面では有利です)
ということで、仮に2万3000円ずつ毎月積み立てした場合、毎年8万円ほどの節税効果があるということです。毎年なので、これは大きいですね。手数料を多少支払っても得に見えます。
デメリット
ただしデメリットも結構あって、一番大きいのは60歳まで引き出せないということです。途中解約もできません。なかなかあり得ない商品です。
(2) 口座維持管理手数料
さて話を戻して、口座維持管理手数料です。
(2) 口座管理手数料
(2)-a 事務手数料 1回引落しごと105円⇒国民年金基金連合会
(2)-b 資産管理手数料 1回引落しごと66円⇒信託銀行
(2)-c 運営管理手数料 ⇒申し込んだ金融機関
これは口座の管理にかかる手数料、ひとつは国民年金基金連合会に支払う事務手数料、もうひとつは信託銀行に支払う資産管理手数料です。
このうち、(2)-aの事務手数料は引落し回数を減らせば節約できます。月払いだと年間105円×12回で1260円かかるものが、年払いだと年間105円ですみます。
じゃー年払いで、と簡単にしない方がいいというのが難しいところです。
というのは、まず払込証明書がとどく時期の問題、たとえば12月に1回払いだと、2月頃に証明書が届くことになるので、年末調整に間に合いません。あとで手続きする必要があります。めんどくさいですね。
もう一つは、ドルコスト平均法にかかる問題で、毎月払いだとその都度ファンドを購入するので、購入時期のファンド基準額などが気にならないのですが、年1回購入だと、その時たまたま基準額が高い時に買ってしまうかも、ということがあります。いつ買うか悩む必要があります。
というわけで、購入タイミングをまとめることによるリスクを軽減するために毎月105円を支払うかどうかの選択ができるということです。特に、元本保証の定期預金的な商品は、値動きがないので毎月払いのメリットないですから、いますぐにでも設定を見直した方がいいです。
たとえばボーナス時期の半年払いとかにするだけで年間1050円無理なく浮きますし、9月くらいまでに1度でも支払っておけば年末調整に間に合うように払込証明のハガキも届きます。
(3) 給付事務手数料
次は受け取りです、iDecoの積み立ての受取りには1回440円の手数料がかかります。
正気ですか? 440円?! 毎回の振込に対してかかるんですよこれ! 言葉を失うほどの高額ですよね。なぜ?
iDecoの給付は、「購入している投資信託を一部解約して給付する」というものですから、そんな高額になってしまうんでしょうね。だからできる限りまとめて、例えば年1回などでまとめて、しかも基準価格が高い時に解約するというのがお得になります。
年金というよりは一般の投資信託を解約するのと同じ考えで運用するのが良いでしょう。ああ高い、あり得ない…。
iDecoにかかる手数料を安くする方法まとめ
というわけで、ほんとにあり得ないくらい高いiDecoに関する手数料でした。
ほんとにあり得ない…(しつこい)
「節税分考えるとずっとお得だよニコニコ」
なんて一言ではとても片付けられないくらいえげつない手数料をとられます。掛け金にもよりますが、下手に運用すると節税分があっという間にふきとんでしまいそうです。何も考えないでiDecoやるのは少し危険です。
ということで、少しお得にiDecoを使うために、iDecoにかかる手数料を安くする方法をざっとまとめました。これをやるだけでかなりお得なはずです。
- 支払い回数を減らす(毎月⇒半年に1回など)
- 受け取り回数を減らす(毎月⇒1年に1回など)
しかしまあ、ここまで包み隠さず手数料を示していただけると、本来はこれくらい手数料ってかかるものなんだなぁって気づかされます。ありがたいですね。
というわけで今日の内容は以上です、何かのお役にたてたら嬉しいです。
それではまた、DeFi~(@^^)/~~~