おはようございます。手数料研究家のヒヨコロです。🐤
今日は「【教えてヒヨコロ先生】親子で学ぶ!とっても大切な手数料のお話」と題してお送りします。タイトルの丸パクリすみません、5月21日の「お金の話」とっても楽しみにしています!
手数料とは?
Weblioによると手数料とは「手数をかけたことに対する報酬として支払う金銭」ということです。例えばATM手数料。ATMって便利ですよね、銀行口座にあるお金が簡単に24時間いつでも引き出すことができます。ほんとうなら昼間に銀行にいって窓口で手続きをしないといけないところを、僕のために誰かがコンビニに機械を設置して、そこにお金を運んで入れてくれているんですよね。ほんとにいつもありがとうございます。
他にも、株式の取引手数料、メルカリの販売手数料や決済手数料、UberEatsの配送手数料、不動産の売買にかかる仲介手数料などがあります。
そんなふうに、人の手間がかかるところに「手数料」があるのかというとそうではなく、例えばお米づくりには八十八の手間がかかっていると言われますが、農作業にかかる費用はあまり「手数料」とは言いません。また、家を建てることなどは数えきれない手間がかかっていそうですが、これも「手数料」とは言わないですよね。商品や作品を作ったり育てたり加工したりということにはあまり「手数料」という言葉はなじまないようです。
「手数料」という言葉を使う場面としては「(誰にでもできるけど)相手に事務的な手続きをしてもらったり、取引きの仲介をしてもらったりした時に支払う料金」のことが多いと思います。つまり、特別な技術は必要ないから自分でもできるんだけど、自分の代わりにやってくれる、あるいは銀行や役所など相手にしかできない作業に対して支払う費用だと考えていいでしょう。
手数料無料に潜むワナ
さて、「手数料無料」という言葉があります。

そんなわけないのに、手数料無料が当たり前のように思われているサービスって結構ありますよね。ATMの利用手数料無料とか、かかっている費用をちょっと考えてみるだけで、機械や設備代、電気代、お金を運んできて入れる手間、システムやセキュリティにかかる費用など、すごいお金がかかっていることが想像できます。
かつて無料だった、ATMでの硬貨の扱いが有料になって文句を言っている人は多いと思いますが、ほならね、お前…もとい、あなたが代わりに無料で硬貨を両替してやれよと僕なんかは思ってしまうわけです。
手数料無料の影にひそむ見えにくい不利益
ATMの手数料が無料で当たり前だと勘違いをしてしまうと、いろんなものが歪んでしまいます。銀行には建物があって当たり前だし美女の窓口職員がいて当たり前だし、通帳を作るのも無料だし口座を維持するのも無料が当たり前なのと同じように、銀行の預金金利が0.001%でも当たり前だと感じてしまうのです。
これはほんとうに大事なことで、自分でやらないものだからかかる手間を想像することをやめたり、知らないがゆえに人への感謝の心を忘れてしまうと、自分でできる人や知識のある人にすべてお金をもっていかれても気づかないし、食い物にされてもわからないんですね。
人への感謝を忘れないように、という綺麗ごとというよりは「自分の利益のために自分でやる、学ぶ」といった方が刺さる人が多そうなので、こんな説明にしてみました。
ということで、お客さん側のクレジットカードの利用手数料が無料だということの裏には、およそ3%~5%と言われるけっこう高い加盟店手数料に苦戦するお店サイドの負担があります。PayPayだとこれが約1.6%程度でかつカード読み取り機器などが不要なので初期費用がかからない、さらにはBSCやSolanaなどの暗号資産支払いだと数円程度の手数料に抑えられるのです。
小さいようですが、1000万円の売り上げのあるお店なら16万円から50万円の浮いたお金ができることになります。この浮いたお金は、お客さんのために新しい設備を導入したり、あるいは料金を安くしたりすることができるのです。見えにくいですが、加盟店手数料がなくなることは、確実にお客さんの利益につながります。
見えにくいですが…。
かかった手間を想像すること
「手数料無料」と聞いた時に考えるべきは「なぜ?」ということです。めんどうですけどひとつひとつその疑問を解決することで、お金の流れがわかり、得なのか損なのかを見極めることができます。
ATMの手数料が無料って、こんな便利なのになぜなんだろう…? と考えると、「それは僕たちの預金がたんまりと利益を生んでいるからだ」とわかりますし、それなら自分で運用した方が利益なのでは? という頭の良い人が現れます。
クレジットカードが無料で使えるのはなぜなんだろう、あげくにポイントまでもらえて…? と考えると「それはお店が負担しているからだ」と答えがでます。
暗号資産の販売手数料が無料ってなぜなんだろう…? と考えると、スプレッドと言われる売りと買いの価格差に気づきます。このスプレッドがあるのに「手数料無料」というのは虚偽の広告にあたらないのかと常日頃から考えてしまいますが、Coincheckのユーザー数は増え続けています。

かかった手間を想像して、それにかかる費用を計算して、どこでそれを回収しているのかが見えたら、人生もっと豊かに幸せになれる人が増えると思います。
何より、他人の行動への感謝がわくはずです。そもそも人間は、他人に優しくすることで仲間をつくり、仲間で力を合わせてより強く生きていく生き物です。そのように自然界でプログラムされているので、自分のしたことで他人が喜んでくれたら幸せを感じるようにできているのです。
まとめ
というわけで、家族に伝えたい手数料の話でした。まとめます。
自分の便利のために他人に何かをやってもらう時は、相手の時間を奪ったり、設備や手間を必要とします。そこには必ず費用がかかっています。これを「無料」にするというのは、お客さんに集まってほしいとか、相手側に何かしら考え、悪く言えば「たくらみ」があるのです。そして、手数料を無料にした代わりに必ず「他で回収」しています。
手数料を考えることを通じて、他人が自分のためにしてくれていることに対して感謝の気持ちを思い出すことができます。手数料もそうですが、農作物や工業製品も同じことです、道路や電気水道などもそうで、自分の支払う税金や電気料金を使って、誰かが僕たちの暮らしをより便利にしてくれているのです。
考えてみてください、舗装された道路のない世界を、電気の使えない世界を、安心して水を飲めない世界を。そこから、水のために働く人、電気のために働く人、道路を作ってくれている人、すべてのものへの感謝につなげることができると思います。
その次に、他人の喜びために働くことで自分が喜びを感じられるということを思い出してください。綺麗ごとではなく、それが人間の本能に組み込まれていることを知ってください。自分の行動、ひいては自分の存在が他人の幸せにつながっていると感じることで、人は生きていける。僕は強くそう思っています。
というわけで、それではまた、DeFi~(@^^)/~~~